俺様主人の拾われペット




(な、ななな…?!)




仁美さんに顔を向けられたと思ったら
いきなりキスをされた。

わけがわからず暴れるも
離れないように頭に手を回される。



そして突如、舌が入り込んで来たと思ったら
中に何かが流れ込んでくる。





「---------!」





息がうまく吸えずに苦しい中に

流れ込んでくる食べ物。





ちょ、これまるで…雛鳥への餌付け?!






(や…ばい…。)





苦しい体は
抵抗する力も抜け、ただただ仁美さんに遊ばれるように身を任せていた。


そして流れてきたものを飲み込むと
仁美さんはゆっくりと顔を離す。






「-----っ、げほっ!げほげほっ…!
な…何する、んですか…っ!!けほっ。」






息苦しさからの解放と
流れ込んできたものを飲み込んだのとで
息が上がり、必死に酸素を取る。


そんな私を見て仁美さんが
楽しそうに口角をあげる。






「どうだ?美味かっただろ?」

「はぁっ、はぁ…味なんて、わかんないですよ…!!」





呼吸を整えながら仁美さんを軽く睨むと





「…へぇ。主人にそういう口聞くのか。」

「え…あの、ちょ、ひ、仁美さん…?」






黒い笑みを浮かべたままこちらにそう尋ねる仁美さん。

黒いオーラが後ろからダダ漏れなんですが。



え、ちょっともっかい口に食べ物含んで何する気…




-----ガシッ





「え、ちょ…!!ごめんなさいごめんなさい気をつけますからもうやめ…ん?!」






< 19 / 142 >

この作品をシェア

pagetop