俺様主人の拾われペット




キーンコーンカーンコーン…





「やっとお昼ご飯だーー!」



チャイムがなって即座に雛が叫ぶ。

ご飯の時間が大好きな雛はいつもこんな感じ。




「千夏ご飯食べ---!」

「早川ー!雛ー!」





ガラガラ…と教室のドアが開いたと思ったら


(あ…。)


雛の彼氏
と、凛太朗くん。

2人共同じクラスらしい。

雛は彼氏くんを見つけると手を振って飛び跳ねる。





「一緒にお昼食べよーぜー!」

「うんー!きてきてー!!」





彼氏の言葉に雛は喜んで教室に呼ぶ。

ってことは…凛太朗くんも、だよね。

椅子を2つ用意して予想通り隣に凛太朗くんが座る。




(……近いなぁ…。)





凛太朗くんの距離の近さに少し戸惑いつつも
楽しそうに話す3人に私も合わせるように笑う。










(…仁美さん…今頃仕事かな…。)



…あれ。

何で今仁美さんのこと考えてたんだろう…。




皆の話を聞いている途中
ふとそんなことを考えていた。

話を聞いていたようで
気づいたら違うこと考えちゃってたや…。





「…早川?」

「え?」




って…あれ?

いつの間にかご飯を食べ終わっていて
雛と彼氏くんは席を外していた。

一緒に笑っていたはずなんだけど
いつの間にかボーッとしてたんだ…。





「あ、そうだ。早川今度の日曜、空いてる?」

「え…どうかな、今ちょっと分からないけど…。」

「もし空いてたらさ、遊びに行かない?」




---------え。


これってもしかして…

デートの誘い ってやつですか。






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