俺様主人の拾われペット




学校に着いていつも通り車を降りて
仁美さん達と別れる。



「くれぐれも野良犬に噛みつかれるなよ。」



と言って車を走らせる仁美さん。


そして昨日と同じように
歩いていると後ろからどつかれ雛に会った。

のはいいのですが。

オマケ も一緒みたいで…。






「…り、凛太朗くん…。」





凛太朗くんは私を見てにっこりと笑う。

まるで尻尾を振ってる犬みたい。

朝から会ってしまうなんて私も運が悪い。






「そんな怖い顔しないでよ早川。」





と、いつも女の子をたぶらかす…失礼、
虜にする笑顔で私に話しかけてくる凛太朗くん。

雛もそうだよー!とすっかり汚染されている。





(この人があんなナルシストで完璧主義者だとは誰も気づいてないんだろうなぁ。)





と思うと余計にイラッとして
凛太朗くんを無視して雛と進んでいく。

凛太朗くんはそれでも着いてきて
教室までずっと後ろにつきまとっていた。






「ふふっ、本当千夏ってば凛太朗くんのこと虫扱いするよね!」

「だって鬱陶しいんだもん。」




理由はそれだけじゃありませんが。




と雛と話していると
鐘が鳴って学校が始まった。





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