俺様主人の拾われペット
千夏といるのが思った以上に楽しかった。
知らないことを教えてやるのも楽しかったし
俺の知らない感覚をあいつは持ってた。
それが新鮮で楽しかった。
それにあいつは本当は素直で
かなり純粋だ。
俺がキスをすれば
すぐ赤くなるし照れる。
…そんな千夏を知っているのは俺1人で十分
そう思っていた。
なのに
他の男と遊びに行っていた千夏を見て
あの男にムカついた。
千夏の様子もおかしくて
余計に腹が立った。
そしたら
キスをしたって言うんだもんな。
頭が真っ白になった。
俺だけが知っている
俺だけに見せた千夏の表情を
アイツも知ってる。
それが本当に嫌だった。
「……まだ帰りたくねぇなぁ…。」
そしてこの気持ちが何なのかを知った。
ハッキリ分かってしまった。
俺は…
「……千夏を、好きなのか…。」
千夏を
好きになってしまった。