俺様主人の拾われペット





「ほら!彼女中にいんだから会って来いよ!」

「やめろよ!だから違うって言って---!」






クラスの男子に連れられて
凛太朗は隣のクラスの前にいた。





「おーい!早川さーん!」

「彼氏が来たぞー!」





クラスの男子の声と同時に私のクラスのドアが開かれた。

一斉にクラス中の生徒がドアの方を見て
ドアからは男子が大勢で入ってくる。




(え---------。)





凛太朗…くん…!?










「ほら、彼女とイチャつけって!」

「っ、だからそーゆーんじゃ…!!」



「---------え?」








他クラスの男子の言葉に
思わず私は声が出てしまった。


彼女…って…?





(どういう、こと-----?!)







「まさか早川さんと凛太朗がね〜!」

「お似合いカップルじゃん!」




男子たちは自分たちで勝手に話を進めて盛り上がっている。

私は凛太朗くんの方を見てどういうことか訴える。





「何これ…?!凛太朗くんが言ったの?!」

「違う!こいつらが勝手に…!」



「んだよー、キスした仲だろ?」






(---------------っ?!)







男子の言葉に
私は目を見開いた。

今の言葉にクラス中がざわめいて
変に歓声が湧く。




……なんで、そのこと…?





(このことを知ってるのは、学校では私と凛太朗くんと雛だけなのに…。)



それに雛はさっき話したばっかで、誰かに言う暇なんて…




(…まさか)






「……言ったの…?」

「早川…!違う、これは…!」

「夫婦喧嘩はよせよ〜。またチューして仲直りしろって!」






男子たちが群がって私たちを囲んで
そう言葉を投げてくる。



何で?どうして?
なんでこんなことになってるの…?



頭が混乱して追いつかなかった。

変にキスコールが鳴り始めて
クラスの女子や男子も集まってくる。

雛が皆を止めようとするも、声はみんなに聞こえず、止むことはなかった。





(-----------やめてよ…!!)






どうして付き合ってることになってるの?
何で昨日キスしたこともバレてるの?

何なのこのコール…一体、どうなっての…?!








< 67 / 142 >

この作品をシェア

pagetop