俺様主人の拾われペット
「ほら!彼女中にいんだから会って来いよ!」
「やめろよ!だから違うって言って---!」
クラスの男子に連れられて
凛太朗は隣のクラスの前にいた。
「おーい!早川さーん!」
「彼氏が来たぞー!」
クラスの男子の声と同時に私のクラスのドアが開かれた。
一斉にクラス中の生徒がドアの方を見て
ドアからは男子が大勢で入ってくる。
(え---------。)
凛太朗…くん…!?
「ほら、彼女とイチャつけって!」
「っ、だからそーゆーんじゃ…!!」
「---------え?」
他クラスの男子の言葉に
思わず私は声が出てしまった。
彼女…って…?
(どういう、こと-----?!)
「まさか早川さんと凛太朗がね〜!」
「お似合いカップルじゃん!」
男子たちは自分たちで勝手に話を進めて盛り上がっている。
私は凛太朗くんの方を見てどういうことか訴える。
「何これ…?!凛太朗くんが言ったの?!」
「違う!こいつらが勝手に…!」
「んだよー、キスした仲だろ?」
(---------------っ?!)
男子の言葉に
私は目を見開いた。
今の言葉にクラス中がざわめいて
変に歓声が湧く。
……なんで、そのこと…?
(このことを知ってるのは、学校では私と凛太朗くんと雛だけなのに…。)
それに雛はさっき話したばっかで、誰かに言う暇なんて…
(…まさか)
「……言ったの…?」
「早川…!違う、これは…!」
「夫婦喧嘩はよせよ〜。またチューして仲直りしろって!」
男子たちが群がって私たちを囲んで
そう言葉を投げてくる。
何で?どうして?
なんでこんなことになってるの…?
頭が混乱して追いつかなかった。
変にキスコールが鳴り始めて
クラスの女子や男子も集まってくる。
雛が皆を止めようとするも、声はみんなに聞こえず、止むことはなかった。
(-----------やめてよ…!!)
どうして付き合ってることになってるの?
何で昨日キスしたこともバレてるの?
何なのこのコール…一体、どうなっての…?!