俺様主人の拾われペット
バッ!と反射で首元の絆創膏を手で押さえる。
その行為がイエスと言っているようなもので、私は思わず あ…と声を出してしまった。
「…やっぱり。」
そう言って視線を下げる凛太朗くん。
-----どうして?
絆創膏しているのに何故バレたの…?
頭がグルグルと混乱する。
幸いなことに絆創膏からキスマークははみ出していないし
そんなに大きいものでもない。
ましてや学校で絆創膏を外した覚えもない…。
(まさか…当てずっぽうで言っただけ…?)
それに私はまんまと…
(何やってるのよ私ーーー!!)
「えっと…こ、これは…その…。」
「彼氏でもできたの?」
「え…?!いや、できてない…けど。」
答えるわけにもいかず
モゴモゴと口を動かしていると
凛太朗くんが何か言おうとしたと同時に
予鈴が鳴った。
「……教室に行こっか…。」
「う、うん…。」
この件については絶対に黙っておくよ
と言って凛太朗くんは部屋の鍵を開け
スタスタと廊下を歩いて行ってしまった。
(…ど、どうしよう…。)
バレちゃったよ…。