俺様主人の拾われペット
-仁美said-
千夏の部屋を出て一旦自室に戻った。
そしてソファに座って
深ーいため息を吐く。
(……いや俺ヘタレかっ!!)
実を言うと
本当はあそこで気持ちを軽く確認しようと思っていた。
あの小僧のことはどう思ってる、とか
お前気になる男とかいないのか、とか
少しでも情報収集を、と思っていたが…
---まぁこの通り何も言えず帰ってきたっていう。
サラッと聞けもしないなんて
俺こんなに奥手だったか?
こんな純粋な若造だったか?
「…はぁ…。」
隣でパタンッとドアが閉まる音が聞こえ
千夏が風呂に出掛けたのを察する。
俺もその音を聞いて部屋を出た。
「……お前は本当にいいタイミングでそばに来るな。」
「はは。偶然ですよ。」
階段を降りて1階に行けば
ベストなタイミングで花崎と鉢合わせる。
お前本当いつも何か悩んでる時にスッと現れるよな。
「どうかしたんですか、仁美様。」
「どうもこうも…大の大人が女子高生に苦戦してるのが目に見えてんだろ。」
そう言ってまたため息を吐きながら
ドカッとソファに座る。
背もたれに両腕を上げて天井を向くように頭も預ける。
向かい側のソファに花崎が静かに座った。
「今回は何が?」
「…あいつの気持ちを確かめられない。」
「………。」
思い返してみれば…
俺は千夏と出会ってすぐにキスをしたことがあった。
でもその時は遊び半分でからかうためにしただけだった。
あいつも混乱していたし。
それからはまぁ仲良く平和に過ごして…
いたらあの小僧が出てきて。
キスされただの何だので
俺の気持ちはかき乱されて
挙げ句の果てには襲いかけるという失態。
そこで気付いた気持ち。
その後変わらず普通に戻り
土曜に予定を空けさせた。
…思えば俺の一方的な行為でしかないな。
「…やべぇ考えたら余計沈んだ。」
本当…あいつどんな気持ちで俺の誘い受けてるんだろうか。
まぁ俺の半ば強制的な口調で無理矢理やらせてるところもあるが。
「どんな気持ちでいつも俺の行動を受け止めてるんだか。」
俺は顔を起こして
花崎が用意してくれた紅茶を飲んだ。
千夏の部屋を出て一旦自室に戻った。
そしてソファに座って
深ーいため息を吐く。
(……いや俺ヘタレかっ!!)
実を言うと
本当はあそこで気持ちを軽く確認しようと思っていた。
あの小僧のことはどう思ってる、とか
お前気になる男とかいないのか、とか
少しでも情報収集を、と思っていたが…
---まぁこの通り何も言えず帰ってきたっていう。
サラッと聞けもしないなんて
俺こんなに奥手だったか?
こんな純粋な若造だったか?
「…はぁ…。」
隣でパタンッとドアが閉まる音が聞こえ
千夏が風呂に出掛けたのを察する。
俺もその音を聞いて部屋を出た。
「……お前は本当にいいタイミングでそばに来るな。」
「はは。偶然ですよ。」
階段を降りて1階に行けば
ベストなタイミングで花崎と鉢合わせる。
お前本当いつも何か悩んでる時にスッと現れるよな。
「どうかしたんですか、仁美様。」
「どうもこうも…大の大人が女子高生に苦戦してるのが目に見えてんだろ。」
そう言ってまたため息を吐きながら
ドカッとソファに座る。
背もたれに両腕を上げて天井を向くように頭も預ける。
向かい側のソファに花崎が静かに座った。
「今回は何が?」
「…あいつの気持ちを確かめられない。」
「………。」
思い返してみれば…
俺は千夏と出会ってすぐにキスをしたことがあった。
でもその時は遊び半分でからかうためにしただけだった。
あいつも混乱していたし。
それからはまぁ仲良く平和に過ごして…
いたらあの小僧が出てきて。
キスされただの何だので
俺の気持ちはかき乱されて
挙げ句の果てには襲いかけるという失態。
そこで気付いた気持ち。
その後変わらず普通に戻り
土曜に予定を空けさせた。
…思えば俺の一方的な行為でしかないな。
「…やべぇ考えたら余計沈んだ。」
本当…あいつどんな気持ちで俺の誘い受けてるんだろうか。
まぁ俺の半ば強制的な口調で無理矢理やらせてるところもあるが。
「どんな気持ちでいつも俺の行動を受け止めてるんだか。」
俺は顔を起こして
花崎が用意してくれた紅茶を飲んだ。