サヨナラの向こう側
文化祭
相変わらず、千広とはまともに話せず。


恵未も、肝心なことは話してくれず。


慶は、今まで通り。




文化祭まで、あと一週間。


英語劇も、追いこみに入っていた。


放課後はずっと、練習の毎日。



先生も熱い指導で、部内の雰囲気も最高潮だった。



「そこ、発音違うだろ!」


「もう少し感情こめて」


「そんなんじゃ、なんにも伝わらないぞ!」




先生の横顔を見ながら、台本と台詞があっているかチェックしている私。


この時間が、とても幸せ。


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