サヨナラの向こう側
「美久だって、皆川先生とつきあえるなら、2番目でもいいって思わない?」



そうだよね。


特別な人になれるのなら、2番目でもいいって思う。


振り向いてもらえないより、ずっといい。


都合のいい時だけでも、一緒にいたい。



「でもね、千広くんにとって私は、好きな人の代わりにすらなれなかった。


千広くんは、その人しか見ていなかったから」



「そっか・・・恵未、ツラかったね」


「うん、でも、あのまま一緒にいるほうが、もっとツラいよ」


< 151 / 270 >

この作品をシェア

pagetop