サヨナラの向こう側
秋という季節が、そうさせるのかもしれないけど。


やる気を失った私は、ダラダラした生活を送っていた。



高校で先生をみかければ、胸がキュンと音をたてるくらいに苦しくなる。


でも、とたんにブレーキをかけるみたいに、無理矢理に気持ちを押さえつける。


そのたびに、心が切り離されるような錯覚を感じる。


そんな繰り返しに、体が悲鳴をあげていたのかもしれない。



ただの義務感だけで、高校へ行くようになり。


ほとんど誰とも話さずに、下校することもあった。


自暴自棄になったある日、私は高校をサボって、家から一歩も出なかった。


両親も、私の変化に気づいていたのか、サボることに対して何も言わなかった。





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