サヨナラの向こう側
図書室には、個人で勉強する静かなAスペースと、グループで話しながら作業できるBスペースがある。


千広は、Bスペースで待っていた。


文化祭も終わったし、Aスペースは混んでいるけど、Bスペースにはほとんど人がいなかった。


「千広、いったいどうしたの?


私、なんか怒らせるようなことした?」


「してねーけど、してるっていうか・・」


「どういう意味?」


「美久さ、やっぱり慶先輩とつきあってんの?」



< 170 / 270 >

この作品をシェア

pagetop