サヨナラの向こう側
最悪な土曜日
千広とケンカした翌日の土曜日。
私は、1日バイトだった。
せっかく晴れたのに、バイトだから、慶との約束は果たせないまま。
慶は大学に行くとかで、午後からのシフトだった。
午前中は、土曜日にしてはそんなに忙しくなくて、私はラテアートの練習をしていた。
がんばっているのに、出勤してきた慶は私の作品を見るなり、
「なんだそれは」
「ハートです、見てわからないですか?」
「わからないな」
せっかく練習してたのに、ヤル気なくすよ。
がっかりした、その時。
店のドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
お客さまの顔を見たとき、思わず持っていたカップを落としそうになった。
私は、1日バイトだった。
せっかく晴れたのに、バイトだから、慶との約束は果たせないまま。
慶は大学に行くとかで、午後からのシフトだった。
午前中は、土曜日にしてはそんなに忙しくなくて、私はラテアートの練習をしていた。
がんばっているのに、出勤してきた慶は私の作品を見るなり、
「なんだそれは」
「ハートです、見てわからないですか?」
「わからないな」
せっかく練習してたのに、ヤル気なくすよ。
がっかりした、その時。
店のドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
お客さまの顔を見たとき、思わず持っていたカップを落としそうになった。