サヨナラの向こう側
最初に彼と会ったのは、ちょうど1年前の始業式。
高2に進級した私・佐藤美久(さとうみく)は、講堂で新任教師の紹介をぼんやり見ていた。
「続いて、英語を受け持ってくださる、皆川先生です」
教頭先生の紹介で立ち上がった若い男性教師に、女子生徒たちが色めき立つ。
「うちの高校にしては、若くてイケメンじゃない?」
「あの先生なら、真面目に授業うけるかも」
まわりの声に反応して、思わずその顔を凝視したら、思わず「あっっ!」と声を出しそうになった。
高2に進級した私・佐藤美久(さとうみく)は、講堂で新任教師の紹介をぼんやり見ていた。
「続いて、英語を受け持ってくださる、皆川先生です」
教頭先生の紹介で立ち上がった若い男性教師に、女子生徒たちが色めき立つ。
「うちの高校にしては、若くてイケメンじゃない?」
「あの先生なら、真面目に授業うけるかも」
まわりの声に反応して、思わずその顔を凝視したら、思わず「あっっ!」と声を出しそうになった。