サヨナラの向こう側
「えっ、そんな急に?」


「勘違いすんなよ。


美久に振られたから、留学するわけじゃねーから。


前から、希望は出してたんだ。


美久とつきあってても、留学はしただろうし」


「そうだったんだ」


「美久も、そんだけ英語が好きなら、留学するのもいいかもな」


「私には無理だよ」


「そうやって卑下してあきらめんの、美久の悪い癖だぞ。


あきらめたら、そこで終わりだろ?


失敗しないと、成功もないぞ」


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