サヨナラの向こう側
それから、お昼を食べに近くのレストランへ行って。


店内の大きなクリスマスツリーが、きれいだった。



食べ終わってコーヒーを飲んでいたら、


「はい、クリスマスプレゼント」


「ありがと、開けていい?」


「いいよ」


細長い箱から、腕時計が出てきた。


「俺のとおそろい」


「うわー、ペアのものを身につけるなんて、嬉しい」


幸せすぎて、怖いくらい。



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