サヨナラの向こう側
翌日、恵未に、千広が告白されたところに偶然居合わせた話をした。
「でね、千広は少し前を歩いて帰っちゃったんだよね」
「ふーん。
やっぱり、そういうことか」
「えっ、どういうこと?」
「美久は自分で考えなさい」
「ふたりとも秘密主義なんだからー」
「ところで。
美久、皆川のこと、好きなんでしょ?」
「でね、千広は少し前を歩いて帰っちゃったんだよね」
「ふーん。
やっぱり、そういうことか」
「えっ、どういうこと?」
「美久は自分で考えなさい」
「ふたりとも秘密主義なんだからー」
「ところで。
美久、皆川のこと、好きなんでしょ?」