サヨナラの向こう側
それから、3人で駅まで歩いた。


「修学旅行のフリータイム、ダイビングに決めたよ。


恵未も一緒なんだよねー」


と私が言うと、


「じゃあ俺も、ダイビングにする」


と、千広ものっかってきた。



「水着買わなきゃねー。


恵未、今度の週末に買い物しない?」


「いいね、行こ行こ!」


「・・・盛り上がってんな」


「千広も行く?」


「俺はいいよ、練習試合だし。


っていうか、美久もたまには見に来いよ」


「そうだね、じゃあ、恵未と一緒に試合見てから、買い物行こっかな」


「私はいいよ、美久ひとりで応援に行きなよ」


「いいじゃん、一緒に買い物行くんだし。


試合見て、ランチしてから買い物行こう!


あっ、都合悪かった?」


「ううん、だいじょうぶ」


「じゃ決まりね!


あとで連絡するから。


じゃあね、土曜日よろしくね!」



ちょうど駅に着いたので、反対方面の電車に乗る恵未とは改札でバイバイした。


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