サヨナラの向こう側
私たちのグループには、現地のアメリカ人のインストラクター2人がついた。


皆川先生が英語ペラペラだから、日本語が通じなくてもいいということみたい。



水中では話せないから、サインの練習。


タンクを背負い、レギュレータをくわえ、いよいよ海へ。



耳が痛い。


でも、潜っていくにつれて、慣れてゆく。


少し、まわりを見る余裕が出てくる。


見たこともないキレイな魚が、数えきれないほど泳いでいる。


見上げると、太陽の光が乱反射している。


前には、インストラクター2人と千広と恵未がいる。



あれ。


先生は?


そう思った瞬間、腕をギュッとつかまれた。


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