サヨナラの向こう側
「ねえ、千広くん」
ホテル近くのショッピングモールへ向かいながら、新藤は腕を組んできた。
隣にいるのが、美久だったら。
俺は、くだらない妄想をしてしまう。
それに気づいているのかいないのか、新藤はいろいろ話していた。
「あそこのお店の雑貨、テレビで紹介されてたんだよ」
「ここのアイス、地元の人にも人気なんだって」
新藤には悪いけど、話はほとんど頭に入ってこなかった。
浮かぶのは、今日見た、皆川と美久のキスばかり。
「千広くん、お揃いのもの何か買わない?」
「いいよ」
新藤に悪い気がして、断れなかった。
美久とは、お揃いのもの買ったことなかったな。
いつも、いつまでも一緒にいられると思っていたから、そういう発想がなかったのかもしれない。
ホテル近くのショッピングモールへ向かいながら、新藤は腕を組んできた。
隣にいるのが、美久だったら。
俺は、くだらない妄想をしてしまう。
それに気づいているのかいないのか、新藤はいろいろ話していた。
「あそこのお店の雑貨、テレビで紹介されてたんだよ」
「ここのアイス、地元の人にも人気なんだって」
新藤には悪いけど、話はほとんど頭に入ってこなかった。
浮かぶのは、今日見た、皆川と美久のキスばかり。
「千広くん、お揃いのもの何か買わない?」
「いいよ」
新藤に悪い気がして、断れなかった。
美久とは、お揃いのもの買ったことなかったな。
いつも、いつまでも一緒にいられると思っていたから、そういう発想がなかったのかもしれない。