サヨナラの向こう側
「どれにしよっかなー」


新藤は隣で、ストラップみたいなものを選んでる。



このまま、美久を好きなまま、新藤とつきあっていくとして。


美久は、何も思わないんだろうか。


新藤は、本当にそれでいいんだろうか。


俺は、美久のことを忘れられるんだろうか。




考えても答えが出る訳じゃないけど、考えずにはいられなかった。




俺は、何も知らなかったことを、後で思い知ることになる。


美久に問い詰めればよかったと、後悔するほどに。




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