サヨナラの向こう側
千広には、とてもじゃないけど今朝のことは話せない。


心配してくれるのは嬉しいけど、怒られそうで。




ちらっと、壇上にいる皆川先生を見る。


先生は私よりも先に警察署を出たから、まさか私が通う高校の先生とは思わなかった。


これって、もしかして、運命の出会いかも?


あっでも、私は制服着てたし、先生は自分が赴任する高校の生徒だって気づいてるよね?


記憶があるうちに、改めてお礼をした方がいいかな?


どうしよう・・・


頭のなかでいろんな考えがグルグルしている間に、始業式は終わった。

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