サヨナラの向こう側
部室をのぞくと、皆川先生はもう来ていて。
「おはようございます」
と声をかけると、先生も
「おはよう」
と返事をしてくれて。
その、笑った顔が好き。
でも、先生には彼女がいる。
諦めなきゃいけないのに。
そんな気持ちを口にすることもできず、
「先生、ダイビングの時はありがとうございました。
ちゃんとお礼を言えてなくて、ごめんなさい」
と、謝ることしかできない。
「あの時は焦ったよ。
佐藤は溺れてたからさ、俺も必死で人工呼吸して」
「・・・人工呼吸?」
「そうだよ、mouth to mouthってヤツ」
先生、それって、キスしたってこと?
「おはようございます」
と声をかけると、先生も
「おはよう」
と返事をしてくれて。
その、笑った顔が好き。
でも、先生には彼女がいる。
諦めなきゃいけないのに。
そんな気持ちを口にすることもできず、
「先生、ダイビングの時はありがとうございました。
ちゃんとお礼を言えてなくて、ごめんなさい」
と、謝ることしかできない。
「あの時は焦ったよ。
佐藤は溺れてたからさ、俺も必死で人工呼吸して」
「・・・人工呼吸?」
「そうだよ、mouth to mouthってヤツ」
先生、それって、キスしたってこと?