奇聞録四巡目
「悪いけど、帰ってくれる。」
「何だよ。付き合い悪いな。朝まで飲むんじゃないのか?」
「彼女来るんだよ。友達と一緒に。」
「はぁ!何だよそれ!俺にも友達紹介しろよ!」
「嫌だよ!二人とも俺の事が好きだから。」
「うわ、マジかよ!最悪だよお前!!」
「へへへっ。モテ期ってやつ?」
暫くして、そんなことを言っていたあいつは、老衰で死んだ。
まだ22歳だったのに。
牡丹の灯籠を大切に抱えながら。
俺にもすごい美人の彼女が出来た。
二人もだ。
死んだあいつには悪いが、俺にも来ちゃったかも、モテ期。