私と彼とあの子
そして、結城君はあっという間に不良たちを倒してしまったのである。


呆気にとられていると結城君に腕を捕まれ空き教室まで連れていかれたのだった。



「綾瀬さん、このことみんなに内緒でお願 いできるかな?」

「わ、わかったから、離して!」

「どうして?」


何がどうしてなんだ!
なぜか、私は今結城君に壁ドンされている状態である。


「わかったよ。離すから、そんなに警戒し
 なくてもいいんじゃないかな?」

「ご、ごめん。絶対このこと言わないから
 私もう帰るね。」


そして、ドアに向かって歩き出そうとしたら彼に腕を捕まれたのである。

「ちょっと、離してよ!」

「へぇー、こういう反応初めてだな。
 気に入ったよお前。よろしくな綾瀬」


そう言って、不敵に笑うと教室から出ていった。 


それから、私は激しい雨の中今日の事を考えて帰っていった。
明日には、結城君と付き合ってると誤解されるとも知らないで…。
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