私と彼とあの子
そして、冒頭に戻る。





「綾瀬ちゃん！本当に大丈夫なの！？
　結城君まで転校生のこと好きになったと　か言ったりしないでしょうねー！」
　
「大丈夫だよ。ごめん、私先生に呼ばれて
　るから！」

「ちょっと、綾瀬ちゃーん！」





それから私はある先生のもとへと向かったのだった。



ある先生とは、白石美和という化学教師のことで結城君との一件からよく相談に行くようになっていた。




「先生ー！」

「おや、綾瀬じゃないか。またここに隠れ
　に来たな。いいか、綾瀬ここは化学室で
　普通は私がくつろぐためにあってお前が
　頻繁に来ていい場所ではない。」

「先生、なんてこと言ってるんですか。
　ここは生徒の勉強する教室でしょう！
　それに、先生だってそれ見てるってこと
　はもう知ってるじゃないですか！」




この言葉を聞けばわかるが、彼女、白石美和はかなりの変人だ。
しかし、身長170㎝、茶髪のショートヘアで10人が見れば10人とも美人だと言うかなり整った容姿の持ち主でもある。
しかも、クォーターのため瞳の色は灰色である。




そして、彼女が今手に持っているものはあの学校新聞だ。






　



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