Black Doll

日本の首都でもある
都会のイメージが強い東京

車も多く、人通りも多い
高層ビルも多く夜も賑わう

もちろんそうではない場所もあるが
大半が賑わっているのでまさに都会である。

毎朝学校に行くときにコンビニによって
お昼ご飯を買うのだが
パンにするのかおにぎりにするのか
迷うのが楽しみの1つにもなっている。

だが冷はどれにするか決めても
まだ迷っているふりをする。

朝から時間に追われて走って
学校に行くのが嫌な事から
いつも時間に余裕を持たせて家を出る

幸い家と学校が近いため
8時30分迄につかないといけないのだが
20分も前に出れば時折休憩を挟んだ
うさぎ跳びをしながらでも間に合うだろう



だがその余裕もこのコンビニで消失する


結局走って学校に行くはめになるのだが
それも苦にならない程の事が
20分に起こる。

そう、
冷のストライクゾーンに位置する
女の子が来るのだ

その女の子も毎朝おにぎりかパンで迷うらしく
パンとおにぎりが置いてあるコーナーで
迷っているふりをしている冷の隣にくるのだ

声をかける勇気がないため
名前も知らないが
見るだけで満足感に浸っているらしい


冷の1日の始まりの起点にもなっている




『甘いものでも食べながら
記念イベント楽しもうかなぁ』


ふらっとそんな事を思い
毎朝寄るそのコンビニに足を踏み入れる



トゥルルールルリンリン♪


コンビニの自動ドアが開いた瞬間
聞き覚えのある音が鳴った。


『あ、そいえばテスト終了記念で
コンビニにブラドルが侵入って書いてあったな』


ドアの開閉の音もそうだが
いろいろコラボのお菓子やらジュースやら
くじ引きなどが置いてあった。


朝来た時にはまだ
置いてなかったと思うのだが
もしかしたら朝の女の子の事に夢中で
気付かなかっただけかもしれない

そう思いながら商品を見つつ
お菓子コーナーに歩く


『せっかくだし、コラボお菓子と
くじ引きでもするかぁ』


そう言いながらいくつか種類があった中から
迷わずブラドルの人気キャラNo.1の
宣伝少女がパッケージに書かれてあるチョコレートを取りレジに並ぶ

『まだ1等のフィギュア残ってるな、ってかまだ正式配信してないのにフィギュアもあるとか盛り上がり過ぎだよ』

などぶつぶつ言いながら冷の後ろも
人が並び始めた。
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