愛されすぎて困ってます!
中学生の時に葵ママが病気で亡くなった。
私の母は葵ママと学生時代からの友人だったから、とても落ち込んでいた。
葵ママはホステスをしていた時代があり、その時のオーナーさんが葵を空き部屋に住まわせてくれているらしい。
「あのね、葵くん。
最近全然会っていなかったけれど…、前みたいにうちに遊びに来てくれていいのよ?
ね、皐月!」
「え?
あ、うん。
たまにはみんなで食べるのもいいよね」
「…ありがとうございます」
照れたように、そして嬉しそうに微笑んだ。