愛されすぎて困ってます!




「いや~リナと一緒に歩くの本当に久しぶりだなー…」

「あはは…、リナさぁ最近忙しくてなかなか学校に来れなくてねぇ。」

「あのね、うちの兄がリナのサインがほしいって。
嫌だったら全然構わないから!」




色紙を渡すとリナはくすくすと笑った。
凛さんってリナのファンなんだ、嬉しそうに呟いて。

リナとは中学からの付き合いで、ちなみにうちの親が再婚したことも知っている。





「はいどーぞっ。
ちゃんと凛さんへって書いたの」




ふふふと笑うリナの顔はアイドルではなくただの女子高生だった。

何か兄の話題になるとリナは機嫌が良くなる。
写真を見せたことがあり、リナの好みだったらしい。


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