愛されすぎて困ってます!





「よし開いた」

「早くない?
てか本当にいいの??」

「大丈夫大丈夫」




南京錠を持って、はとりは屋上への扉を開けて手招きをしている。

内側から掛ける鍵があり、それを閉めて私たちは備え付けてある錆びたベンチに座る。




「今日は天気がいいからいいわね。」

「ほんとだね。
たまにはこういうのもいいね!
…てか、ピッキングなんてどこで習ったの?」

「ふふ。内緒」




にやりと笑うはとり。

風にふわりとはとりの艶やかな黒髪が揺れる。
セミロングのストレートの彼女は同性の私から見ても本当に美しい。



あ、変な意味じゃなくてね?

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