~お姉ちゃんの恋人~
「これから暇?」
「…あっ、はい。」
「じゃあ、ドライブでもどうかな?」
う…っ、嬉しいんですけど。
「…あたし自転車あるし、制服…。」
「あっ、そうだよね。じゃあ、一時間後…五時に駅前で待ち合わせしようか?もちろん、遅くならないようにするから。」
「うんっ。」
夢みたい…。
あたしは、わたる君が車で去ったあとも、しばらく呆然としていた。
ハッ…。
急いでかえって着替えて出かけなきゃっ。
猛ダッシュで家へ戻った。