~お姉ちゃんの恋人~
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。
「急に連れ出してごめんね。家の人心配してたら悪いから、もう送るよ。」
いえいえ。
時刻は七時だったから正味二時間の楽しいときが終わった…。
もっと一緒にいたかったけど…。
まだ、出合って間もないしね。
もしかして、お子ちゃま扱いされてるかも。
「そんな顔しないっ。」
あたしの頭を撫でるわたる君に…
胸が、キュンキュンした。
じゃあ、また…と、あたしんちの近くで車から降りた。