~お姉ちゃんの恋人~

ある日のこと。


明日から夏休みのあたしは、期待に胸を膨らませていた。


「また遅くなっちゃった。」


花ちゃんちで、夏休みの計画たてて盛り上がっちゃったんだ。


いつものように自転車をこいで、家にむかう。


………。


あたしんちの前に車が一台。


…わたる君?


あたしんち、知らないハズだけど…。


いつも離れたとこで別れてたから。


…なんでかな?


近付いていった時に、バタンと車のドアが開いた。


嫌な予感がして、塀の影に身をひそめた。
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