~お姉ちゃんの恋人~
ドアが開いて降りてきたのは……。


「…おねえちゃん…だ。」


あたしのおねえちゃん…。


一気に血の気が下がる。


なんで、おねえちゃんとわたる君が…?


車違い?


ううんっ、だってナンバーが…。


わたる君の黒い車にナンバー。

間違いないよ。


車が去るとき、おねえちゃんが笑顔で手を降る姿が目に焼き付いた。


わたる君…、もしかして…、彼女いたの?


そして……。


その彼女があたしのおねえちゃん……?
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