~お姉ちゃんの恋人~
その時、


ガチャガチャ…


玄関ドアが開いて、誰か入ってきた。


「わたる~っ。誰か来てんのか?」



入ってきた、その人は…。


わたる君のお兄さんだった。


「准っ……。」


慌ててるわたる君。

お兄さんは准【じゅん】て名前らしい。


「あっ、こんちは。え~と、わたるの彼女?」


「いえっ、あっ、お邪魔してます。」



彼女じゃないけど…。
あたしは、赤面しながら挨拶した。


お兄さんて、わたる君にソックリだ。


まるで双子みたい。


目の感じが少し違うだけで…。
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