~お姉ちゃんの恋人~
おねえちゃんは大人だから。
しかも綺麗だし、おしゃれだし。
色々迷っていたけど、結局二つの品物を選んだ。
傘とタバコケース。
わたる君に似合いそう。
あたしには、思いつかないもの。
あたしじゃ、おねえちゃんに負けちゃうよね。
勝てるものがひとつもないなんて…。
「はぁ…。」
「どした?疲れた?お茶しようか。」
あたしたちは、喫茶店に入った。
「ねぇ、ゆう。二人でこんなとこ来たの久し振りだね。」