~お姉ちゃんの恋人~
ようやく家が見えてきたとき、一台の車があたしを追い抜いた。


あたしんちの前で車が停まって、助手席からお姉ちゃんが降りてきた…。


あっ…、お姉ちゃんだっ!

ということは、あの車は……。


彼氏だっ~。


お姉ちゃんには、彼氏がいるのは知ってたけど…。


運転席は残念ながら見えなかった。


そして車は走り去った。


残念……。


キーッガチャン。

「お姉ちゃんっ。」


「お帰りっ、ゆう。遅かったんじゃない?」

「ちょっと用事あったから…。それより、今のっ、彼氏?」
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