指輪と私の物語1~焔~[完]
序章
やっと見つけた。

ここまで辿り着いた。

私の目の前には、赤い瞳の一人の男が薄笑いを浮かべて、私を見ていた。

私の右手には、黒い宝石が付いたシンプルな指輪が嵌められている。

私は右手に力を込める。
力は気となり、黒色の宝石に集まる。

黒かった石が虹色に輝く。

一瞬の後、私の右手には光輝く剣が握られていた。

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