指輪と私の物語1~焔~[完]
「え!?ティナ?どういうこと?」
「分からないわよ」

あっさりと言うティナ

「とにかく!今後あなたには、いろんなことを経験してもらうわ!楽しいばかりじゃないわよ?辛いこともあるわ。むしろ辛い事が多いかも?でも 乗り越えてもらわなくちゃ困る」

そんなことを言われても、私が困る…。

「ま 良いわ!どうせ、今ここにいる記憶も話も一旦全部忘れて貰うから」
「忘れる?」
「えぇ そうよ?呼んだのは、あなたと実際に会ってみたかったから、それから今後、あなたに簡単に死なれては困るから、印をつけておこうかと思って…まぁ 御守りみたいなものよ」
そう言って、ティナは何やらブツブツと呟いて、私の周りを一周する。

何が変わったのだろう?
特に暑くも寒くも感じない。
それにしても、忘れちゃうのはヤダな…。

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