指輪と私の物語1~焔~[完]
高学年3
翌朝、馬車は泉を左手に見ながら進んで行く。

「ユニコーンに、もう一回会いたいぜえ。」

「全く!昨日からブツブツと、うるさいのよ!黙るということを知らないの!?」

「テイラちゃ~ん、そんな冷たいじゃないか~!オイラと君の仲じゃないか~!」

ガシッ!

グラッ!

うわぁ!

「お前ら、仲良すぎだろ!?」

「モブ殿!こんな駄馬と仲が良いだなんて!嫌です!」

テイラがスケベを蹴ったから、馬車が揺れたのだ。

テイラのキッツイ言葉に、落ち込んだスケベ・・・。

なんだか、可哀想になってきた。

スーは、変わらずウトウトしている。
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