指輪と私の物語1~焔~[完]
私達は、無事に入国した。

焔の祠の場所も分かったらしい。


南東の大地にあると言う。

遥か昔には、文明があったようだ。

辺りには、遺跡が点在している。

焔の祠は、その中の一つだという。


街道を進むも、街や村が見えない。

途中の標識に、遺跡へと示すものがあったから、そっちに進む。

私達は、街へと進む方向とは逆に向かっているのだと分かった。

マリは、時折休憩を挟むと何かを拾い、観察する。

移動中には、ずっと何かを書いていた。

「よっと!楽勝!」

「次は、私の番だ!」

「させねぇよ!」

モブとスーは、小型の魔獣を見つける度に、何かを競っていた。

そもそも、スーとモブの剣には差があるのに・・・。

それだけ、スーの力が強いという事なのか。

「異国の地で、美人ちゃんに出会えると思ったのに!馬1頭出会わないなんて~!」

ガシッ!

テイラの蹴りが、スケベに入る。

あ、今度は馬車がぐらつかなかった。

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