指輪と私の物語1~焔~[完]
私達は、奥の扉へと向かった。

バーンは、剣をいつでも出せるように構えながら、扉に手をかける。

ガチャ

扉を開くが、通路があるだけ。

フゥ

と息をつくと、2人はゆっくりと進む。


通路の先に、また扉が現れた。

この祠は、一体何の意味があるのだろう。

バーンが、扉を開く。

ガチャ

「ここか!?」

「かなぁ?」

扉を入ると、とても綺麗な石室があった。

壁は、鮮やかに彩られていて、
とても神聖で、大切な場所だと分かった。

「あなたが鈴木 佑里ね?」

え?

突如、私の名前を呼ぶ声があった。

誰?

「お前は誰だ!」

バーンが、剣を取り出した。

今度は、綺麗な女の人がいた。

髪の色がピンクゴールドに輝いていて、
背中にはゴールドの翼が・・・。

翼?

頭の上には、ゴールドの輪。
これ・・・。

絵本などで、1度は目にした事があるだろう。



「わたしは神。」



そう。神様・・・。

妖精、ユニコーンの次は神様?

バーンも、流石に言葉を失う。

こんな時に、咄嗟にどう対応して良いかなんて、王族の礼儀作法にも無いだろう。

「よくここまで辿り着きました 。そして、あなたは佑里の仲間かしら?」

神が、美しい声で話しかけてきた。

我に返るバーン。

「あぁ。僕は佑里を守る者だ!」

堂々と言い放つバーンは、とても頼りになる。
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