指輪と私の物語1~焔~[完]
終わりと始まり
チンチン!


ブシュウウウウツ ヒュウウウウウウウー

電車の鐘がなると、動き出す。

電車が山間を進む。

何処まで行くんだろ?

私は、先日の皆とのお別れを思い出していた。

突然の転校に驚くクラスメイト。

最後に、クラス全員との握手。

「来たばっかやん!」
「ゆうが居なくなるなんて、寂しくなるやん!」

散々、私をからかっていた、清川君は何も言わずに帰って行った。

「清川さぁ。佑里ちゃんのこと好きやったと思うよ?」

クラスの女の子に言われた一言も、脳裏を掠めた。

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