守られお姫様
あ、でも優汰君は笑ってる?




いや、いつも見ててわかるけどこの笑顔は無理やり作った笑顔。




何を言われたんだろう。




しばらくして戻ってきた時の顔は2人とも何も無かったかのようにしていた。




優「琉星、もうそろそろ時間ー?」




琉「え?あぁ、大体後10分ぐらい。」




優「10分かー。じゃあ、少しだけ時間に余裕があるねー。ねぇ絵音、ここにいくー?」




『えっ、あ、うん。』




ボーッとしててあまり話聞いてなかった。




はぁ。




なんかもう、不安しか残らないんだけど。




こうして後2分になった時。




海「ここからでは少しオーバーしてしまいますね。ってことで走りましょう!」




え、走るの?




私、走るの苦手なんだけど。




そう思ってるまもなく皆が走り出したから必死に後を付いていくけど、さすが男子。




速すぎて差が開くばかり。




そんな私に気づいて海斗君が腕を掴んで引っ張ってくれた。




そのおかげである程度まで追いつくことが出来て置いてきぼりにならなかった。




『海斗君、ありがとう。』




海「いえ。俺がしたかったことですから。」




ニコッと笑った海斗君がかっこよくてドキッとしてしまった。




恋とかじゃなくてただ、かっこいいからだから!




担「お?竹内のチームか。お前らスゲーな。時間ピッタリだったぞ。」




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