守られお姫様
『亜希…。』




ねぇ、無理して笑わないで…。




さっきから顔が泣きそうだよ…。




それでも、必死に笑顔を見せる君に私はなにができたのだろうか。




私は、みんなの想いをただただ受けてるだけじゃないのか。




亜「女の子って自分の価値をあげるためにかっこいい男子探したりするじゃん。でも絵音は裏表がないんだよ。」




亜「そーゆーところも好きだよ。」




『亜希…。ごめん…。ごめん…』




亜「もぉー。ごめんばっかり言わないでよ!ふられたみたいになるじゃん。」




そう言ってちょっと拗ねたのが可愛かったのはないしょ。




『ごめ…あ、ありがとう。』





亜「うん。」




亜希は後ろを向いた。




その時、泣いていたのを私は知っている。







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