守られお姫様
クスッと2人で笑う。




翔「こうしてるとさ、小さい頃に戻ったみたいだよね。」




『うん。そうだね〜。』




翔「小5ぐらいの時にさ、今と同じ感じで絵音が落ち込んだ時あったよね。」




『ん?あったっけ?』




翔「ひどいなぁ。あの頃必死に慰めたのに。」




『え?え?』




翔「覚えてないのならいいけどさ。」




『え〜。私覚えてない。だから教えて?』




翔の顔をのぞき込むように見ると、パッと目をそらされた。




あれ?私なにかしたっけ??




翔「何気に絵音は無自覚なんだから…。そんな風に覗かれたらやばいって…。」




『ん?なにか言った?』




翔「ううん。なんにもないよ。」




『そう?それで?教えてくれる?』




翔「うーん。まぁ、いいよ。あの時はね、絵音がテストでいままでより低い点数取った時『お母さんに怒られる』って泣いてたんだ。」




『えっ…?!』




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