守られお姫様
その時の私の顔がすこし寂しそうに見えたのか、翔は微妙な顔をしていた。




そして、おずおずと質問した。




翔「それでお父さんには会えたの?」




『うん!会えたよ。お母さんにね、今回はダメだったけどいつも頑張ってるからって。』




翔「そっか。よかったね!でもさ、なんでこんなに大事なこと忘れてたの?」




『そーだよね〜。私にもよくわからない。』




私のこの答えに翔は、




翔「ははっ。」




笑った。




『ちょ、なんで笑ってるの?』




翔「いや、だって絵音らしいなって思って。」




『なにそれ。私が冷たい人みたいじゃない。』




翔「はははっ。どうとったらそうなるの?」




『もう、笑わないでよ!』




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