守られお姫様

ギャップも時には役に立たない

爽「絵音、おはよう。」




『お、おはよう…。』




今日の爽はどうしたのだろう。




熱でもあるのかな…？




それほど、爽自らあいさつすることは珍しかった。




翔「どうしたの。そんなに難しい顔して。」




『いや、うーん。なんかね、爽がおかしい！』




翔「例えば？」




『なにかと一緒に歩きたがったりとか、教室に出ようとしたら絶対に「どこいくの？」って聞かれるの。』




翔は納得したような顔で頷いた。




翔「なるほど。今度は爽ね。」




なんてことを言っていたが、私にはなんのとかさっぱりわからなかった。




翔「絵音はそんな爽は嫌？」




『へ？別に嫌じゃないけど…。』




翔「そっか。多分爽は絵音ともっと仲良くしたいんだと思うよ。」




『どういうこと？』




翔「今までさ、あまり爽は自分から関わりに来なかったでしょ？だから1人だけ遠いと感じたんじゃない？だからいつもより一緒にいて距離を縮めようとしたんだと思うよ。」




『そっか。ありがとう！私も、できる限り爽と絡む！』




というか翔はなんでさっき苦虫を踏みつぶしたような顔をしてたんだろう？




翔(本当はライバルが有利になるアドバイスなんてしたくなかった…！でも絵音が悩んでるなら仕方がない。)