守られお姫様
じゃあ、私に言わなくても良かったのにね。




『それだけ?なら戻るけど。』




大「待って!まだあるから!」




戻ろうとした私に全力でストップをかける。




大「鬼ごっこが一番最後の競技なんだ。その後に結果発表が行われるんだけど、そこで初めて生徒会長が顔を出すことになってる。まぁ、毎年のことなんだけど。」




『そうなんだ?…生徒会長がアイツだってことはないよね?』




大「さぁ?どうだったかな?」




絶対にアイツだ。




そっか。




一つ上で先輩だもんね。




『分かった。教えてくれてありがとう。もう戻るから。』




大「了解。じゃあ、体育祭楽しんでねー!」




その言葉を背に、応援席に戻る。




応援席に戻るともうみんな帰って来ていた。




大輝君と話しているあいだにリレーは終わってしまったらしい。




亜「絵音、おかえりー!俺らの走りみてた?」




『あ、ごめん。見てない。』




優「そんなに理事長の話し長かったのー?」




『うん。まぁね。』




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