純白のチューリップ
だから、
私は頑張りたいけど…
「で、染谷とは話せたの?」
はぅ…っ!
朱里からの躊躇ない質問に動きが止まる。
朱里の問いは毎回私を滅多刺しにしてきやがる。
目を逸らし、声を出すことなく机に突っ伏する。
「その様子だとまだみたいね?」
朱里がにやりと口角を上げて笑った。
___染谷楓。
同じクラスであり私のパートナーだ。
「いや、私は話しかけてるんだよっ?
でも無視されるしぃ…いなくなっちゃうしぃ…」
「そんな態度あんたにだけよ?染谷はいっつもプレイボーイよ」
……は?
「は、はぁぁぁっ!?染谷が!?ぷ、プレイボーイッ?!」