純白のチューリップ
今からちょうど150年前の10月6日。
その日から後に産まれた人間は、それまでの人類が持っていない力を持っていた。
その能力は大きく分けて3つ。
1つは修復
生き物の怪我などを治す。
ただし、死んでしまったものを治すことは出来ない。
2つめは空間移動
空間に歪みを生じさせて物を移動させる。
生き物の空間移動は未だ実例が無い。
3つめは時間操作
時間を操作して、物の時間を戻したり進めたりする。
生き物への時間操作は未だ実例が無い。
長いようで短い150年という時間の中で、人は皆そのうちのどれか1つの能力を持って生まれることが判明した。
今では簡単に能力を知る事が出来るまでになったが、
何故この力が使えるようになったのかは未だに解明されていない。
そしてその能力は『エトナ』と名づけられた。
__教科書にはこのように記されている。
私達はそれを学び、
大人達も同じ事を口にする。